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むしくさセミナー 20181128 上原勇樹

タイトル
「地域的攪乱レジームが種プールの対攪乱応答を変化させる」
発表者
上原勇樹 (生物多様性研究室M2)

攪乱は、競争に強い種による競争排除を妨げて競争に弱い種を残すという点で、生物多様性の維持機構において大きな役割を果たしており、生態学において重要なテーマのひとつである。攪乱については、攪乱が中庸であるとき種多様性が最も高くなるという仮説(中規模攪乱仮説)が知られている。多くの研究が中規模攪乱仮説を支持しているが、種多様性が最大となる攪乱の程度は異なる。そしてその決定要因については明らかになっていない。
そこで本研究では、コンピュータによる数値シミュレーションを用いて、この決定要因についてひとつの仮説を検証している。

今回の発表では前回までの発表の概説と、野外シナリオの再現(1例2パターン)についてお話しします。

by mushikusa | 2018-11-28 11:00 | むしくさセミナー

むしくさ 2018.11.14 石井

発表者:生物多様性研究室 B4 石井凜
タイトル「送粉過程における放射相称花のにおける花の横向きの適応意義」

植物にとって花の形質は繁殖に関わる重要な要素です。
今回はその一つである花の向きに関して送粉過程に着目して調査しました。

うまくまとまっていない部分が多いので、アドバイスを頂けたら嬉しいです。


by mushikusa | 2018-11-14 13:03 | むしくさセミナー

18.11.14 むしくさ B4 長田

「チョウセンカマキリの繁殖フェノロジーと雌の交尾頻度」
発表者 進化生態学研究室B4 長田祐基

カマキリは雌が性的共食いをする肉食性昆虫です。これは性的対立を生じさせ、雄側に共食いのデメリットを克服するような選択圧がかかります。先行研究では、そもそも共食いされないように立ち回るという行動や、共食いされると交尾を試みるという事象が報告されています。加えて雄間の精子競争の存在と、共食いされた雄が精子競争において有利になる事を示唆する先行研究が報告されていますが、一方で雌の多回交尾の低減を示す研究も報告されています。実際のところ雌の多回交尾頻度(精子競争の程度)は分かっていません。
そこで本研究では「チョウセンカマキリの雌が野外でいつ・どのくらい交尾するのか明らかにすること」を目的としました。

前回の内容に加えて、2018年調査のフェノロジーをお見せできると思います。
2018年調査では人員毎の捕獲数を記録し、個人の採集能力を調査努力として重み付けするという試みをしていますが、まだ煮詰まっていないので、その点の助言をいただけると助かります。

by mushikusa | 2018-11-13 19:55 | むしくさセミナー

2018.11.12 論文ゼミ 篠原

Sendoya, S.F., Oliveira, P.S., 2017. Behavioural ecology of defence in a risky environment: caterpillars versus ants in a Neotropical savanna. Ecological Entomology, 42: 553-564.

https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1111/een.12416

上記の論文を紹介いたします.
鱗翅目幼虫の防衛行動や防衛形態が,異なる種類のアリにどのように機能するかを調べている論文です.
捕食者であるアリを引きつける花外蜜腺の有無にも着目し,植食性昆虫の寄主植物利用に対するアリの影響についても議論しています.




by mushikusa | 2018-11-12 12:25 | 論文ゼミ

20181112論文ゼミ 寺田


Genetic Architecture and Functional Characterization of Genes Underlying the Rapid Diversification of Male External Genitalia Between Drosophila simulans and Drosophila mauritiana

http://www.genetics.org/content/200/1/357

雄の性的形質は近縁種間でしばしば最初に分化する形質で、その根底にある遺伝的構造を明らかすることで、種の進化的な歴史への理解が深まると考えられます。
遺伝的構造を特徴づけるためには、関与する遺伝子の数や、それらが相互作用する方法、他の形質に影響を及ぼす程度の評価が必要です。
しかし、雄交尾器の進化の背景にある遺伝的構造や具体的な遺伝子はほとんどわかっていません。

この論文では、雄の性的形質(clasperposterior lobesanal plates)が著しく異なるD. mauritianaとD. simulansを対象に、QTL mappingとintrogression-based haigh-resolution mappingを用いることで、これらの形質に関わる小領域を、染色体腕3Lと3R上に見出しました。





by mushikusa | 2018-11-12 11:18 | 論文ゼミ

2018.11.5 論文ゼミ 高島

Effects of landscape composition, species pool and time on grassland specialists in restored semi-natural grasslands
Emelie Waldén et al. 2017
生育地の再生は、近年の生物多様性や生態系サービスの損失を防ぐ重要な鍵の一つである。半自然草地は、温暖なヨーロッパにおいて、生態系を再生する上で目標となる生育地となる。放棄された半自然草地の再生は、土壌中のシードバンクや周囲のランドスケープからの種子散布などにより、植物が自発的に定着する事に依存している。多くの研究では、地域種プールがその地域の多様性を維持するために重要である事を示しているが、半自然草地の再生にどのように影響を及ぼしているかはわかっていない。本研究では、再生した草地に生育する草原生種とその種プール、ランドスケープの構成と各サイトでの時間的要因(放棄年数、再生後の経過年数)が半自然草地の再生にどのような影響を及ぼしているか調べた。https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0006320717305797

追記
Appendixもできれば見れるようにしておいてください。

by mushikusa | 2018-11-04 21:56 | 論文ゼミ

2018.11.5.論文ゼミ.西村

Are assortative mating and genital divergence driven by reinforcement?

Johan Hollander et al. 2018


分布が重なる個体群を持つ種間で生殖的形質置換(RCD),すなわち交配に関わる形質が異所的分布よりも同所的分布でより分化するパターンは普遍的に見られる.

RCDは,強化,繁殖干渉,Templeton effectや,生態学的な要因によって引き起こされる可能性.

これらの要因間の識別は困難であるが,それぞれが引き起こされる過程や歴史は異なるので,そこに注目することで,識別可能になる.

本研究では,Littorinidsの姉妹種であるLittoraria. cingulateL. filosaを用いて交配実験を行い雄交尾器形態とマウント率,交尾時間RCDのパターンの検証と,個体群動態モデルを用いた遺伝子浸透の歴史の推定によりRCDを引き起こす三つの要因間の識別の検証を行った.


https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1002/evl3.85

by mushikusa | 2018-11-02 16:59 | 論文ゼミ