カテゴリ:論文ゼミ( 63 )

20180604 論文ゼミ 高見研 夏

Patternsof divergence across the geographic and genomicla-ndscape of a butterfly hybrid zoneassociated with a clima-tic gradient


クライン分析を用いて,生殖隔離と関連する遺伝子を特定することを試みる論文を紹介します。

蝶の二種を材料にして,ゲノムの相違を着目し,現状予測と調査を行った研究です。


https://onlinelibrary.wiley.com/doi/epdf/10.1111/mec.14236


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by mushikusa | 2018-06-02 09:44 | 論文ゼミ

20180604 論文ゼミ 寺田夏蓮


Rapid evolution of a polyphenic threshold

ポリフェニズムは、単一の遺伝子型が異なる環境条件に応じ、2つ以上の形態学的変異体を発現する能力で、表現型の多様性や、形態や行動の新規性の進化に重要であると考えられています。しかし、その発生学的メカニズムが、自然界の個体群内でどれほど進化しているかはあまり知られていません。
本研究は、ある糞虫の在来集団と移入集団、祖先集団と子孫集団で表現型のパターンを比較し、異なる個体群におけるポリフェニック発生メカニズムの進化の大きさや方向、速度を調べています。

以前の論文ゼミで紹介したレビューの一部なので、聞いたことがある内容が多分に含まれていますが、もう少し深く踏み込んでいます。

http://sites.biology.duke.edu/nijhout/images/MoczekNijhout20031.pdf



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by mushikusa | 2018-06-01 16:14 | 論文ゼミ

5/28 論文ゼミ 西村

Mechanisms and Evidence of Genital Coevolution: The Roles of Natural Selection, Mate Choice, and Sexual Conflict

雌雄間の交尾器の共進化は交尾中の雌雄の交尾器間の直接的な相互作用によるものと一般的に考えられている.
この論文では,交尾器の共進化を引き起こす様々なメカニズム,自然淘汰,female choice,雄間競争の相互作用がどのように性的に拮抗した共進化を導く性的対立を引き起こすのかを紹介している.
各淘汰の共進化を引き起こすメカニズムの説明もわかりやすく,昆虫以外にも多くの種を対象とした研究例が紹介されており,自らの交尾器進化への理解を深め、視野を広げることができた.

http://cshperspectives.cshlp.org/content/7/7/a017749.short

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by mushikusa | 2018-05-25 17:02 | 論文ゼミ

2018.5.28 論文ゼミ 石井

Shading by invasive shrub reduces seed production and pollinator services in a native herb

外来種であるLonicera maackii(ハナヒョウタンボク)と在来種であるGeranium maculatum(フウロソウの仲間)を用いて、外来種による在来種の結実や送粉者サービスへの影響について、検証した論文を紹介します。

現在、背丈の低い植物と送粉者の関係が他の植物から受ける負の影響について調べているため参考になりました。

https://link.springer.com/article/10.1007/s10530-009-9680-4



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by mushikusa | 2018-05-25 15:24 | 論文ゼミ

20180521 論文ゼミ 中田

Livingin the city: urban environments shape the evolution of a native annual plant

北アメリカの5つの地域において、都市と田舎からLepidium virginicum(マメグンバイナズナ)の種子を採取し、栽培実験と遺伝解析によって都市化に伴う進化を議論した論文です。
この研究では、同じ地域の田舎個体より異なる地域の都市個体間で遺伝的に近い関係にあることが明らかとなっています。
都市化によってどのような形質の変化が起こっているか知ることができました。
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1111/gcb.13528


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by mushikusa | 2018-05-18 19:38 | 論文ゼミ

2018.5.21 論文ゼミ 勝原

Safe sites of pollen placement: a conflict of interest between plants and bees?

シオガマギク(Pedicularis)4種と、その送粉者であるマルハナバチ(Bombus friseanus)を用いて、送粉者他表上の花粉付着位置が、植物にとって安全な位置(つまり、マルハナバチの毛繕いによって取り除かれてしまうことのない位置)なのか、という問いについて検証した論文を紹介します。

データのデザインも統計解析もすごくシンプルな研究ですが、着眼点がおもしろく、研究のアイデアや論文の書き方を考える上で非常に勉強になりました。

URL:https://link.springer.com/content/pdf/10.1007%2Fs00442-017-3999-9.pdf


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by mushikusa | 2018-05-18 19:11 | 論文ゼミ

20180514 論文ゼミ 篠原

以下の論文について紹介いたします.

Spiny Prey, Fortunate Prey. Dorsal Spines Are an Asset in Intraguild Interactions among Lady Beetles

ナミテントウの幼虫に見られる棘の防衛機能を明らかにした論文です.人為的に棘を除去した幼虫を用意して捕食実験を行い,棘には捕食者(ナナホシテントウ幼虫)からの噛みつきを防ぐ機能があることを示しています.

https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fevo.2017.00135/full


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by mushikusa | 2018-05-14 10:29 | 論文ゼミ

20180514 論文ゼミ

発表者:長田 祐基
次の論文を紹介します。

Population Structure, Movement Patterns, and Frequency of Multiple Matings in Tenodera sinensis (Mantodea: Mantidae)

https://academic.oup.com/ee/advance-article-abstract/doi/10.1093/ee/nvy048/4970485?redirectedFrom=fulltext

要旨
Tenodera sinensis(オオカマキリ)では、雌による雄の性的共食いがみられる。T. sinensisの雄では性的共食いに対する逃避行動がみられるが、雌との遭遇率によって逃避するかどうかを変えると言われている。よって、雌雄の遭遇率は性的共食いの進化を論じる上で、重要である。しかし、カマキリの野外における雌雄の遭遇率はまだよく分かっていない。本研究ではT. sinensisの個体群密度、行動パターン、行動圏を推定した。さらに、野外における卵の分布、カマキリの止まっていた位置、カマキリが止まっていた植物の種も記録し、観察から得られた様々な傾向を報告した。

※この論文はまだ登録されておらず、サイトからのダウンロードが不可能だと思いますので、私が人数分印刷して当日持参いたします。



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by mushikusa | 2018-05-11 16:40 | 論文ゼミ

論文ゼミ 20180507 上原

論文タイトル:Disturbance and change in biodiversity
発表者:上原勇樹(生物多様性研究室M2)


概要
理論の論文です。
生物多様性の形成に攪乱が影響を与えることはよく知られています。生態系保全への努力や生態学的資源の管理のためにはコミュニティに対する攪乱を定量化する必要があり、このためWeb of Scienceでは"diversity"と"disturbance"のキーワードで検索すると6500件以上がヒットするほど文献が存在します。このためには、生物多様性のパターンが攪乱の後にどのように変化するかを予測するために一般的なガイドラインを開発することが重要です。
そこでこの論文では、攪乱を3種類(D,B,K)に分けて個体ベースモデルを用いたシミュレーションをおこない、species richnessなどに3種類の攪乱の組み合わせが与える影響を調べています。

※結果のグラフのグラデーションがきれい(ゆえにカラーでないと見づらい)ため、カラーで論文を持ってきていただくことをおすすめします。
※また、5月7日は15:40よりネットワークが停止するそうなので、念のため早めの印刷やダウンロードをお願いいたします。

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by mushikusa | 2018-05-07 00:00 | 論文ゼミ

20180423 論文ゼミ


発表者:高島敬子
次の論文を紹介します。

Plant sizes mediated mowing-included changes in nutrient stoichiometry and allocation of perennial grass in semi-arid grassland

https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1002/ece3.3866

要旨
草刈り導入による植物形質の変化と生態系機能における効果が多く研究されている一方で植物のサイズと栄養戦略の関係はあまり研究されていない。草刈りは植物の栄養制限と栄養の配分を変える要因となる可能性がある。本研究では、草刈り頻度を17年間コントロールした実験を行い、Leymus chnensisのサイズのばらつきに伴う栄養化学量とその配分の変化を評価した。その結果、草刈り頻度に沿った植物形質と栄養戦略間の効果が異なることがわかった。本研究によって、主要成分の濃度、蓄積、生態学的化学量、そしてその配分が長期間の草刈り導入によってどのように変化するか植物サイズのばらつきを介してそのメカニズムを明らかにした。


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by mushikusa | 2018-04-21 21:09 | 論文ゼミ