160518 むしくさセミナー 鄔 倩倩(う せいせい)

発表者:鄔 倩倩(う せいせい)
タイトル:琵琶湖産スジエビの集団間の生態遺伝的分化の解明とスジエビ資源の保全への応用(仮)

前半は今までの研究についてお話しします。卒論ではスジエビの季節的深浅移動の理由を明らかにするため、スジエビの呼吸速度を測定した。分析の結果、北湖のスジエビは高温が苦手で、そして水温が低くても代謝も落ちない体ができていることが分かった。
修士の2年間はスジエビの栄養状況の変化に着目し、深い所へ行くことはエサを求め、成長している可能性を検討し、また、安定同位体比を用いてスジエビの餌について推察した。分析の結果、RNA/DNA量比、脂質含有量ともに、秋から冬にかけての低下はみられず、むしろ増加している結果が得られた。安定同位体比の結果は深底部にいるスジエビはアナンデールヨコエビもしくはミミズ類を摂食していることが分かった。

後半は今後の研究についてお話しします。今までの研究は沖帯にいるスジエビを中心に研究されていたが、今度は沿岸部に残る集団を含めて琵琶湖のスジエビの生態についてさらに検討し、移動する集団と沿岸部に残る集団は種分化をしているという仮説を検証し、またそれぞれの生息場所におけるスジエビの分布を明らかにすることを目的として研究を進めたいと思っている。
[PR]
by mushikusa | 2016-05-17 13:40 | むしくさセミナー
<< 20160518むしくさセミナ... 5月16日 論文ゼミ 高島 >>