5月21日(月) 論文ゼミ 篠原

日時:5月21日(月) 13:20~
発表者:篠原(M1)
題目『Phylogeny, Classification and evolution of ladybird beetles (Coleoptera: Coccinellidae) based on simultaneous analysis of molecular and morphological data』
分子と形態のデータでの同時解析に基づくテントウムシ(コウチュウ目:テントウムシ科)の系統、分類および進化

テントウムシ科Coccinellidaeは種数が多く、農業上非常に重要であり生態的に多様なグループであるが、進化関係がよくわかっておらず、依然として分類に問題が残っている。
 本研究ではテントウムシ科の主要な分岐群を認識し、現在の分類体系を見直し、多食亜目における多様性を進める要因を特定することを目的とし、甲虫のいくつかの科でベイズ法による形態および多遺伝子座の分子データを用いた同時解析を行った。形態データを追加すると系統樹の解像度が大いに向上し、初期に分岐した系列を支持した。その結果、それぞれのデータ単独の解析よりも進化関係が明確になった。これらの結果に基づき、Slipinski(2007)が定義するMicroweisinaeとCoccinellinae(テントウムシ亜科)を正式に認めた。Coccidulinae(ヒラタテントウ亜科)、Scymninae(ヒメテントウ亜科)、Sticholotidinae(メツブテントウ亜科)、Ortaliinae(アミダテントウ亜科)は有意に支持されなかった。本研究の系統解析結果は、テントウムシ科の進化的な成功は幼虫の独特な防御手段の獲得によって、アリに保護される腹吻群を食物として利用できるようになったことによる、ということ示している。
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by mushikusa | 2012-05-21 08:34 | むしくさセミナー
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