むしくさセミナー 20181219 邑上

むしくさセミナー

日時:2018/12/19
発表者:邑上
タイトル:「雄性両全性同株植物ツユクサにおける花形態の性的二型性―送粉プロセスに着目して―」

各個体が両性花と雄花を咲かせる“雄性両全性同株”は、非常に稀な性表現(約1.2%)であるが、世界で約4000種、複数の分類群で独立に進化している雄性両全性同株の中には、可塑的に雄花生産を行う種が多く知られており、一般的に雄花の花サイズが両性花と比べて小さいものが多い。これらの種は資源制限下で雄花を多く生産し、これまで資源配分の最適化の面で適応的だと考えられてきた。しかし、送粉プロセスに着目すると、雄花の小型化は“訪花頻度の低下”や“花形態と送粉者のマッチングの低下”をもたらし、花粉親としての成功に負の影響を与えることが予測される。そこで、可塑的に雄花生産を行う雄性両全性同株のツユクサ(Commelina communis)を用いて、送粉昆虫の訪花行動と花形態形質を両性花と雄花とで詳細に比較することで、「雄性両全性同株で一般的な小型の雄花は、送粉プロセスにおいてデメリットがあるのか」「そのデメリットを軽減するために、雄花に特有の花形態(性的二型)がみられるか」について検証した。


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# by mushikusa | 2018-12-19 11:58 | むしくさセミナー

論文ゼミ 12月10日 丑丸研 田中

Association between community assemblage of flower colours and pollinator fauna: a comparison between Japanese and New Zealand alpine plant communities
https://academic.oup.com/aob/advance-article/doi/10.1093/aob/mcy188/5150286
送粉者が群集の花色組成に与える影響を日本とニュージーランドの群集間で比較することによって考察されています。

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# by mushikusa | 2018-12-10 11:36 | 論文ゼミ

2018.12.5 論文ゼミ 井上

Spermatophore feeding and mating behaviour inpraying mantids (Mantodea Liturgusidae)

https://zslpublications.onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1111/j.1469-7998.2006.00263.x

カマキリの研究の多くは性的共食いに関するものが多いが,共食いが見られない種も多く存在し,カマキリの交尾行動はずっと多彩である可能性がある.雌の精包食は直翅類の昆虫においては一般的で,その機能は種によって異なり多様であるが,カマキリではこれまで研究されてこなかった.
本研究はカマキリ4種を対象に,交尾時間・精包付着時間の違い,そしてこれらと雌雄の体重との相関を調べ,交尾行動の種間の多様性を実証している.

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# by mushikusa | 2018-12-05 11:29 | 論文ゼミ

2018.12.03 論文ゼミ M1 中田

Nitrogen addition and ecosystem functioning: Both species abundances and traits alter community structure and function

以下の論文を紹介します。栄養の添加実験によって、植物群集内及び構成種の機能形質やアバンダンスへ及ぼす影響について調べた論文です。自分が測定した形質が扱われており、Nなどの添加が与える影響を理解でき勉強になりました。

URL: https://esajournals.onlinelibrary.wiley.com/doi/epdf/10.1002/ecs2.2087


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# by mushikusa | 2018-12-03 11:19 | 論文ゼミ

2018.12.3 論文ゼミ B4長田祐基

Polyandry in nature: a global analysis

https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0169534714000883

一妻多夫のレビュー論文です。性選択の基礎的な考えは一妻多夫であること、そして二個体以上の雄が同時に父性を得ることを前提としています。現在野外での一妻多夫を調べた研究は世界中様々な種で行われていまが、多岐の分類群に渡った、野外における一般的な一妻多夫頻度及び割合は分かっていません。本研究は複数の一妻多夫研究をまとめることにより、野外の一般的な一妻多夫の姿を導き出そうとしました。加えて一妻多夫と緯度、ヘテロ接合との相関も調べ、考察を行っています。

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# by mushikusa | 2018-12-03 10:45 | 論文ゼミ