<   2016年 06月 ( 11 )   > この月の画像一覧

むしくさゼミ

発表者:日高舜介
題目 :「環境DNA分析手法を用いたオオサンショウウオの西日本広域調査」

近年、生物多様性の減少が叫ばれている中、生物多様性を保全していく際に生物種とその周りの環境との関連を知ることは非常に重要である。そうした関連性を可視化する手法として現在、生息適地モデルの研究が確立されてきている。生息適地モデルとは、在データと環境データを解析し、調査を行っていない地点の生息ポテンシャルを導き出すモデルである。このモデルにとって重要なのは、いかに広範囲で短期間、直近の生物分布を把握できるかであるが、こと水域・希少種においては現在の分布を把握仕切れているものは少ない。そこで今回は、希少種であるオオサンショウウオの西日本広域調査を、環境DNA分析手法で行い、広域のスナップショットを得たのち、生息適地モデルの作成を行った。また、環境DNA分析によって得られたデータと従来法や、知られている分布範囲との比較を行い、環境DNA分析による調査と、生息適地モデルの組み合わせの有用性を示した。

[PR]
by mushikusa | 2016-06-29 12:22

むしくさセミナー里見 2016.6.29

発表者:里見太輔
タイトル:カミキリモドキにおける性的二型の進化
-発達した後脚のアロメトリーと形質間の関係-

動物には,性的二型を示す種が数多くみられる.雌雄間の形質の違いは,性選択の結果生じたものと考えられており,性選択の一般的理解は行動生態学における最も重要な課題の一つである.

本研究は,後脚に顕著な性的二型を示すフタイロカミキリモドキに着目し,
野外観察(個体群動態の調査),操作実験,形態測定による多角的な研究によって,個体群間変異を引き起こすメカニズムのついて明らかにする.

今回は,オス後脚が最も肥大する与那国島個体群,最も細い奄美大島個体群,そしてその中間のサイズを示す徳島個体群を対象に,複数の線形モデルのあてはめ,形質間の相関の結果について発表する.
[PR]
by mushikusa | 2016-06-29 11:45 | むしくさセミナー

論文ゼミ 井上 2016.6.27

発表者:井上善敬
日時:2016年6月27日
タイトル:Sexual conflict in a sexually cannibalistic praying mantid: males prefer low-risk over high-risk females(2015)
カマキリの性的共食いは、雄にとって大きなコストが伴う。雌による共食いのリスクを減少させるために雄は回避行動をとる。本実験では、Parastagmatoptera tessellataの雄に、視覚的な手がかり(雌が攻撃的であるか、非攻撃的であるか)を示し、その反応を観察する。雄が、雌の攻撃性レベルの情報を示す視覚的な手がかりに対して敏感であるかどうか、そしてリスクを回避する行動を示すのかどうかを研究した。

URL
https://www.researchgate.net/publication/269730112_Sexual_conflict_in_a_sexually_cannibalistic_praying_mantid_Males_prefer_low-risk_over_high-risk_females
[PR]
by mushikusa | 2016-06-27 08:07

論文ゼミ 西村 2016.6.27

発表者 :西村 太良
日時  :2016年6月20日(月)13:20~
タイトル: Genital lock-and-key system and premating isolation by mate preference in carabid beetles (Carabus subgenus Ohomopterus)
オサムシは各種で交尾器の形態に錠と鍵の関係がある。種間の交尾器の形態の違いが雄の交配相手の識別において重要な役割を持ち、接合前隔離や機械的隔離を生じさせているかもしれない。この論文では、中サイズのOhomopterusの13の個体群を用いて、交配相手識別による接合前隔離の有無を調べた。


http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/j.1095-8312.2006.00562.x/full
[PR]
by mushikusa | 2016-06-26 19:00 | 論文ゼミ

6月20日 論文ゼミ 上原

発表者 :上原勇樹 (生物多様性研究室 B4)
日時  :2016年6月20日(月)13:20~
タイトル: Competition and Biodiversity in Spatially Structured Habitats
この論文は、Levins(1969)によるメタ個体群モデルを複数種に拡張し、これを検証したものです。
また、「トレードオフの有無」、「散布体の増加」、「競争力の異なる種への影響の比較」の3つのポイントから、理論的に拡張したメタ個体群モデルについて議論しています。
この新しいモデルによって、例えば熱帯林のような高い生物多様性を持つコミュニティについて検証、説明ができることが期待されます。


http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.2307/1939377/full
[PR]
by mushikusa | 2016-06-20 12:00 | 論文ゼミ

むしくさセミナー 20160615 平岩

発表者:生物多様性研究室 平岩 将良
タイトル:立山高山帯における訪花昆虫相の決定要因

 虫媒花における花形質は、それぞれの種の送粉者に適応して進化してきたと考えられ、その植物の送粉者を予測するのに利用されてきた(例:送粉シンドローム)。一方で、特定の植物における送粉者相は、生育地の昆虫相や植物相にも影響を受けると考えられる。これまで、対象植物の花形質とその場の昆虫・植物相のいずれが送粉昆虫相決定に強く影響しているかについては十分に研究がされていない。本研究では、立山高山帯の送粉系のデータを用いて、複数の花形質を対象に、どの送粉者機能群の訪花を促進、また制限しているのかを明らかにし、個々の植物の花形質から送粉者相の予測を行った。さらに、花形質のみの予測力と昆虫相や植物相を考慮した予測力とを比較し送粉者相決定における花形質の頑健性や各要因の相対的な重要性について検討を行った。
[PR]
by mushikusa | 2016-06-14 19:42 | むしくさセミナー

論文ゼミ 2016.6.13

発表者 :勝原光希
日時  :2016年5月9日(月)13:20~
タイトル: Stable coexistence of ecologically identical species: conspecific aggregation via reproductive interference Journal of Animal Ecology (2016)

エフェメラルな資源パッチ(腐った果実、死骸、糞など)を利用する、生態学的に同一な2種が繁殖干渉下にあるとき、空間内の資源パッチの魅力が均一でないこと、その魅力が時間的に変化すること、個体は交配状況(交配済みか未交配か)に応じて移動様式を変化させること、という仮定によって共存が可能になることを、個体ベースモデル(IBM)というシミュレーション手法を用いて示した論文です。
シンプルだがひとひねりもある、そんな論文だと思います。

http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/1365-2656.12490/abstract;jsessionid=57CCA6A5DC03BAB6371C55089460989A.f01t02
[PR]
by mushikusa | 2016-06-12 21:16

論文ゼミ 夏天 2016.06.13

Contact zone dynamics during early stages of speciation in a chorus frog (Pseudacris crucifer)
KA Stewart, JD Austin, KR Zamudio and SC Lougheed
Heredity (2016) 116, 239–247; doi:10.1038/hdy.2015.96; published online 2 December 2015
概要:すでに地理的に隔離された系統の間に遺伝的の行動的な接触の影響を特徴づけることは多様化と、最終的に種分化のメカニズムに対する見識を提供します。Spring peeper(Pseudacris crucifer)は新北区に六つの分化したmtDNA系統が分布しているコーラスカエルである。多くの系統は完新世に二次的接触をした。我々は鮮新世に異所的になって,今は西南オンタリオ湖に重なった二つの系統の遺伝学,形態学,求愛コールと♀の好みを検討した。mtDNAと核DNAにも不一致なクラインは見られなかった,交配前隔離障害を直接反映している。我々はこの二つの系統の間に連続的な特徴の中で,分化を見つかった。♂の泣き声の特徴と♀が同所のナタール(natal,出生の)系統の泣き声に対する好みにdisplacement(形質置換)が見られた。雑種は形態学的に両方の親種と異なる,しかし,雑種♂の泣き声は音響学的に中間体であった。雑種♀は東部♂の泣き声に対する非対称の好みを示した。これらの結果を総合的に考慮して,一方的な交雑或は交雑に妨げる選択を支持する証拠を提供している,そして潜在的に生殖形質置換(強化?)を暗示している。
我々の研究は統合の有用性を実証し,多特徴的に分化の過程と種分化の本質をアプローチする。

論文はダウンロードできないので,私はプリントして持っていきます。
宜しくお願いします。
[PR]
by mushikusa | 2016-06-10 21:18

むしくさセミナー 2016.6.8 矢井田

スキー場に生息する植物の多様性を、その場所の履歴や環境要因から関係性を解明していこうというものです。発表中、問題・疑問点等ありましたら随時言っていただけると助かります。

よろしくお願いします。
[PR]
by mushikusa | 2016-06-08 11:53 | むしくさセミナー

論文ゼミ 里見 2016.6.6

発表者 :里見太輔
日時  :2016年6月6日(月)13:30~
タイトル:Resource quality affects weapon and testis size and the ability of these traits to respond to selection in the leaf-footed cactus bug, Narnia femorata

ヘリカメムシの一種(Narnia femorata)を用いて、餌資源の異なる環境下で幼虫を飼育することによって、武器形質サイズや精巣サイズに餌資源がどのように影響するか調べた研究です。

http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/ece3.2017/full
[PR]
by mushikusa | 2016-06-06 08:00