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TBJC  橋爪

時間:12月24日、むしくさセミナー終了後(休憩を挟んで)
場所:G棟112号室(むしくさセミナーと同じ教室)

取り上げる論文
The evolution of infanticide by males in mammalian societies

内容
サイエンスに掲載されていたsexual conflictに関する論文です。
哺乳類のオスの子殺しの進化は、社会システム発展への原因ではなく、結果であるという趣旨の研究になります。
http://www.sciencemag.org/content/346/6211/841.full

(橋爪)
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by mushikusa | 2014-12-24 12:16

論文ゼミ 2014.12.22 篠原

日 時:2014年12月22日(月)13:20〜
発表者:篠原 忠

以下の論文を紹介します.
「Taxon-biased diet preference in the ‘generalist’ beetle-hunting wasp Cerceris rubida provides insights on the evolution of prey specialization in apoid wasps」
(Biological Journal of the Linnean Society, 2010, 99, 544–558)

http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/j.1095-8312.2009.01397.x/full

要旨
ミツバチ上科に含まれる狩蜂には,獲物の選好性がある種とない種の両方が見られる.しかし,獲物の好みの程度に影響を与える要因はまだ完全には明らかになっていない.獲物のサイズ,性別,生息環境,分類群が狩蜂の狩りに関係しているという,4つの仮説が提唱されている.本研究では,ツチスガリの一種Cerceris rubidaを用いてこれらの仮説を検証した.その結果,複数の科の甲虫を狩り一見ジェネラリストに見える本種でも分類群選好性が見られた.さらに,多くの先行研究の結果を踏まえると,分類群選好性の程度は獲物サイズの制限と獲物の変態様式(完全変態か不完全変態か)に影響されることが示唆された.
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by mushikusa | 2014-12-22 09:32 | むしくさセミナー

論文ゼミ2014.12.22 平岩

論文ゼミ 2014.12.22 平岩
日 時:2014年12月22日(月)13:20〜

発表者:平岩 将良

以下の論文を紹介します。

「Species-area relationships are controlled by species traits.」
Franzén, M., Schweiger, O., & Betzholtz, P. E. (2012). PloS one, 7(5)

URL:
http://www.plosone.org/article/info%3Adoi%2F10.1371%2Fjournal.pone.0037359

要旨
種数-面積関係(SAR)は生態学の中でも最も調べられてきた関係の一つで、SARを説明する二つの理論(古典的な島嶼生物地理学の理論とニッチ理論)がある。古典的な島嶼生物地理学が持続性や移入、絶滅を考えるのに対し、ニッチ理論ではハビタットや資源利用などの種の要求性に焦点を当てる。近年の研究で二つの理論を統合し、SARにより良い説明をすることが求められている。この文脈では種の形質はそれぞれの理論に関連づけられる。本研究では面積と孤立度の異なる島々におけるチョウとガ群集のSARを解析を行い、種数における面積や孤立化への応答にどの形質が影響を与えるのか検証を行った。
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by mushikusa | 2014-12-22 06:07

TBJCやります。

時間:12月17日、むしくさセミナー終了後(休憩を挟んで)
場所:G棟112号室(むしくさセミナーと同じ教室)

今回は、デンキウナギがどのように捕食するかを調べた論文を話題にします。電気によって相手の筋肉を直接的に硬直させるのではなく、筋肉に繋がる神経を刺激して筋肉の硬直を誘導するらしいです。
タイトルにshocking predatory strikeとありますが、まさにショッキングな捕食行動ですね!

The shocking predatory strike of the electric eel
Catania 2014 Science 346: 1231–1234.

TBJCは論文の内容を基に自由にデスカッションする座談会的な集まりです。論文の内容を論理的に評価する訓練にもなると考えています。興味のある方はぜひ参加してみてください。

(山本)
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by mushikusa | 2014-12-15 23:56 | むしくさセミナー

論文ゼミ 2014/12/15 藤本

日 時:2014年12月15日(月)13:20〜

発表者:藤本泰樹 生物多様性研究室 B4
以下の論文を紹介します。

Review
[Extinction debt: a challenge for biodiversity conservation]

URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0169534709001918

要約:
種の局所的消失は生息地消失や劣化より遅れて生じることがある。このextinction debtの証拠を示すことは重要であるが、生物多様性保全のための研究はあまりなされていない。
長期間の観察・異なる分類群やエコシステムに対する質の高い観察データ・更なる分析手法の開発を標準化することはextinction debtの定量化と生物多様性保全に役立つ。
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by mushikusa | 2014-12-14 18:52

論文ゼミ 2014年12月15日 朴 容 煥

日 時:2014年12月15日(月)13:20〜

発表者:朴容煥(進化生態学研究室 D1)
以下の論文を紹介します。

「Environmental features influencing Carabid beetle(Coleoptera) assemblages along a recently deglaciated area in the Alpine region」

U R L:
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/j.1365-2311.2007.00912.x/full

要約:
 アルプスの氷河の後退地域におけるChronosequnece(連帯層序)において、オサムシの群集に及ぼす環境要因を評価するために、時間的ᆞ空間的のアプローチを用いて研究を行った。☞ 環境要因は、Chronosequneceによって変化し、それらは種数には影響しなかったが、形態(翅と体の長さ)には影響を与えた。
 形態学的特性および環境変数の間の関係から、オサムシの群集のタイプにはChonosequneceが主な影響を与える変数であると考えられた。これは、今後群集の変化と氷河の後退との間の相互関係を解釈するために役立つと考える。
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by mushikusa | 2014-12-12 15:00

TBJC(担当者:平岩)

時間:12月10日、むしくさセミナー終了後(休憩を挟んで)
場所:G棟112号室(むしくさセミナーと同じ教室)

今回は、ヒメグモの仲間を使った実験により群選択を検証している論文です。

論文:
Pruitt, J. N., & Goodnight, C. J. (2014). Site-specific group selection drives locally adapted group compositions. Nature, 514, 359-362.
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by mushikusa | 2014-12-09 20:44 | むしくさセミナー

むしくさゼミ 2014/12/10 高見

日 時:2014年12月10日(水)13:20〜

発表者:高見泰興(進化生態学研究室)
題 目:チョウセンカマキリの性的共食い:リスクアセスメントと終末投資

 性的共食いとは,交配の際に一方の性が他方の性によって捕食される現象である.食われた個体はその後の繁殖機会を失うため多大なコストを被るにもかかわらず,いくつかのグループの動物では性的共食いがしばしば起こる.このような性的共食いがなぜ維持されている(ように見える)のかは,進化生物学の大きな問題の一つである.
 当研究室では,過去4年にわたってチョウセンカマキリを用いた性的共食いの研究を進めてきた.研究の主体となった2名の学生(森本君,門井さん)が集めたデータを概観すると,性的共食いが生じる理由がおぼろげながら浮かび上がってくる.
 空腹な雌は雄に向かって近づこうとするが,雄は空腹で危険な雌を避けるように振る舞う.このことは,空腹の雌は共食いによって栄養的利益を得るという従来の主張と符合すると共に,雄にとって共食いは必ずしも好ましいことではないことを示唆する.
 雌に食われた雄は,交尾時間を延長し,より多くの精子を送り込むことで受精獲得で優位に立つ.これによって得られるベネフィットが,共食いのコストを上回るか否かはわからない.しかし,多くの精子を送り込むことで精子競争に勝てるのであれば,共食いされなかった雄もそうすべきであるのに,そうはしない.つまり,精子競争を通じた挽回は次善の策であり,雄は食われずにより多くの雌と交配する方が得なのであろうと考えられる.
 性的共食いによって雌は栄養的利益を得るが,雄は多くのコストを被り,それはおそらく挽回しきれない.よって,チョウセンカマキリの性的共食いは,雌の捕食性向が雄に対しても向けられた結果であるという「Aggressive spillover仮説」と符合する.このようにして生じた強い性的対立は,雄の交配前後の配偶行動の進化をもたらしたと考えられる.
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by mushikusa | 2014-12-09 17:26 | むしくさセミナー

論文ゼミ 2014/12/8 勝原

日 時:2014年12月8日(月)13:20〜

発表者:勝原光希(生物多様性研究室 B4)
以下の論文を紹介します。

「Analysis of species coexistence co-mediated
by resource competition and reproductive interference」

U R L:
http://link.springer.com/article/10.1007/s10144-013-0369-2

要約:
繁殖干渉とは、異種間の無差別な繁殖活動を通じて、メスの繁殖成功を減少させる種間作用のことである。
繁殖干渉は動物と植物の両方で自然界に偏在する現象であり、生態学的侵襲の中でしばしば観測されるが、その種間競争に及ぼす効果に対する理解は不明瞭なままである。
資源競争と繁殖干渉の相互作用が種の共存に与える影響を知るために、私たちは両方の要素を統合したモデルの解析を行った。
その結果、モデルは資源競争と繁殖干渉が相乗的に競争排除を促進することを示した。
また、2種がアシンメトリックな関係にあるとき、繁殖干渉に優位な種が資源競争に優位な種と共存、または排除さえしうることを発見した。このことは、種の共存は資源利用と繁殖のアンバランスなトレードオフを通じて可能になるであろうことを示唆している。
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by mushikusa | 2014-12-08 00:22 | むしくさセミナー

論文ゼミ 2014/12/8 高橋

日 時:2014年12月8日(月)13:20〜

発表者:高橋颯吾(進化生態学研究室 M2)
以下の論文を紹介します。

「Baculum morphology predicts reproductive success of male house mice under sexual selection」

U R L:
http://www.biomedcentral.com/content/pdf/1741-7007-11-66.pdf

要 約:
 哺乳類を含む体内受精動物の交尾器形態には著しい多様化が見られる。哺乳類の交尾器形態は陰茎骨(多くの哺乳類で見られる陰茎内部の軟骨組織)のサイズや形によって特徴づけられるが、その機能の詳細は未解明である。しかしこれまでの研究の結果、陰茎骨形態の多様化は性淘汰によって生じると考えられている。この仮説からは、陰茎骨形態がオスの繁殖成功(オス間の競争で父性を獲得することができるかどうか)に影響を及ぼすことが予想されるが、実際に検証した研究は数少ない。そこで本研究では、ハツカネズミの陰茎骨形態がオスの繁殖成功にどのような影響を及ぼしているのか調査した。
 その結果、陰茎骨形態のうち「陰茎骨の幅」がオスの繁殖成功に影響することが分かった。この結果は、性淘汰によって陰茎骨形態の多様化が起こるという仮説を支持している。
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by mushikusa | 2014-12-05 19:11