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2014/4/30 むしくさゼミ 日置

日 時:2014年4月30日(水)13: 20〜
発表者:日置千絵
題 目:耕作放棄地における埋土種子の再生可能性

世界的に生物多様性の保全が注目されるなか、日本でも在来固有生物の絶滅が大変危惧されている。特に人的に管理することで維持されていた水田畦畔の面積は年々小さくなっており、そこに生息していた生物も絶滅の危機に晒されている。

本研究では、神戸市北区にある耕作放棄された水田畦畔の土壌を用いてまき土実験を行い、埋土種子の再生可能性について検証する。具体的には、遮光率やリターの有無を変化させ、休眠している埋土種子の発芽条件について検証していく。
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by mushikusa | 2014-04-30 09:11

2014/4/30 むしくさゼミ 松久

日 時:2014年4月30日(水)13: 20〜
発表者:松久聖子
題 目:雌雄異株植物における開花スケジュールの性的二型性とその進化

雌雄異株植物では、形態や繁殖における様々な形質で性的二型性が報告されているが、性的二型性の進化をもたらした選択圧については研究が十分に進んでおらず、その理解は、進化生物学の中心的課題と言われている。

本研究では、特に開花スケジュールの性的二型性に注目し、雌雄間の繁殖戦略の違いを明らかにすることで、植物の性表現の多様化の理解を目指す。
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by mushikusa | 2014-04-30 00:33

2014/4/23 むしくさゼミ 福岡

日 時:2014年4月23日(月)13: 20〜
発表者:福岡有紗
題 目:「環境DNAとマルチプレックスPCRを用いたサンフィッシュ科外来魚の同時検出法の開発および絶滅危惧の在来種3種の同時検出法の開発」

今日、侵略的外来種が在来種を補食するなどして周囲の生態系を激変させるとして非常に問題となっている。そのため、侵略的外来種と在来種の分布域を把握することが重要であるが、現在行われている手法では様々な面でコストがかかる。

本研究では、日本で最も問題視されているサンフィッシュ科外来魚3種(オオクチバス、コクチバス、ブラックバス)と絶滅危惧種である在来魚3種(カワバタモロコ・メダカ・ドジョウ)を対象として、3種ずつの同時検出法を開発し、大幅なコスト削減を行うことを目的とする。
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by mushikusa | 2014-04-22 18:05

2014/4/21 むしくさゼミ 藤本

日 時:2014年4月21日(月)13: 20〜
発表者:藤本泰樹
題 目:「都市域における生物多様性研究」
世界的に都市化が進んでおり世界人口の50%は都市域に居住していると言われている。
そうした中、都市化が生態系に与える影響は大きく都市域では生物多様性が減少している。

本研究では阪神地域において、中山間から都市域にかけての田の畦道の植生調査を行いその比較を行う。
また、多様性が減少しているメカニズムの解明のための質的要因さらにはGISを用いて生息地の分断化の影響を検証する。
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by mushikusa | 2014-04-18 15:51

4月14日 論文ゼミ 平岩

日 時 :2014/4/14 13:20~
発表者:平岩将良
題 目 :Bee diversity effects on pollination depend on functional complementarity and niche shifts
     送粉におけるハナバチの多様性の効果は機能的相補性とニッチシフトに依存する

送粉者の多様性とアバンダンスの減少が世界的に報告され、農作物や野生植物の送粉者危機に関心が高まっている。しかし、植物の繁殖への送粉者の種多様性の効果の実験的な証拠は非常に少ない。そこで1-5種のハナバチ群集をつくり、ハナバチの多様性によって種子生産がどのように決定されるか調べた。その結果、ハナバチの多様性が高いと種子生産が高くなり、特に1種と2-5種の群集間に大きな差があった。これはハナバチの多様性よりもハナバチの種間の機能的相補性が高い説明力を持つためであり、この結果は機能的なニッチの被覆率が増えたときのみ、ハナバチの種の増加が送粉に寄与することを示唆する。

Fründ, J., Dormann, C. F., Holzschuh, A., & Tscharntke, T. (2013).
Bee diversity effects on pollination depend on functional complementarity and niche shifts.
Ecology, 94(9), 2042-2054.
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by mushikusa | 2014-04-11 21:57

4月14日 論文ゼミ 山本

日 時 :2014/4/14 13:20~
発表者:山本哲史
題 目 :Speciation has a spatial scale that depends on levels of gene flow
     種分化は遺伝子流動の程度に応じた空間スケールで生じる

空間的な広さ(面積)は一般的に種分化率に影響すると想定されている。論理的に、種分化イベントは(1)面積が広いほど起こりやすい。また(2)同種内での遺伝子流動が少なくなるような面積でも種分化は起こりやすい。海洋島は、ここで言うような「種分化イベントが生じる面積」を定義しやすい。そこで、海洋島を対象にさまざまな分類群の種分化インベントを調査した。結果としてコウモリや肉食性哺乳類、鳥類、顕花植物、トカゲ、鱗翅目、カタツムリという広い分類群で、種分化が生じる確率は島面積に比例していた。一方、倍数化による種分化や交雑による種分化が起きやすい傾向にあるシダ類はこの傾向から外れた。さらに、種分化が起きる最小の島サイズは、種内の遺伝子流動の強さに相関していた。これらの結果は、種分化率は面積と遺伝子流動の両方に依存するという一般的な予測と一致する。

Kisel and Barraclough (2010)
Speciation Has a Spatial Scale That Depends on Levels of Gene Flow.
The American Naturalist 175: 316–334
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by mushikusa | 2014-04-11 14:10 | むしくさセミナー