日 時:2015年5月13日(水)13: 00〜
発表者:冨田勢
題 目:環境DNA分析手法によるサンショウウオ属の検出系の開発
環境DNA分析による生物相の調査は、現在様々なところで行われている。
生物多様性の危機が問題とされる中、保全対象である希少種の分布調査は急務であるが、希少ゆえにその調査さえも難しい。低コストで行える環境DNA分析手法は、これらの調査に非常に有効なのではないかと考える。
今回は日本中に多様に分布している希少種、サンショウウオ属(
Hynobius)を対象としたユニバーサルプライマーを設計し、同種の検出系の開発を試みる。
ウォッチングによる調査が非常に難しい種であるので、環境DNA手法が非常に効果的だと考える。
また、その検出系を用いて、ヒダサンショウウオ(
Hynobius kimurae)やソボサンショウウオ(
Hynobius dunni)の分布調査を行おうと考えている。