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論文ゼミ 2014/12/8 勝原

日 時:2014年12月8日(月)13:20〜

発表者:勝原光希(生物多様性研究室 B4)
以下の論文を紹介します。

「Analysis of species coexistence co-mediated
by resource competition and reproductive interference」

U R L:
http://link.springer.com/article/10.1007/s10144-013-0369-2

要約:
繁殖干渉とは、異種間の無差別な繁殖活動を通じて、メスの繁殖成功を減少させる種間作用のことである。
繁殖干渉は動物と植物の両方で自然界に偏在する現象であり、生態学的侵襲の中でしばしば観測されるが、その種間競争に及ぼす効果に対する理解は不明瞭なままである。
資源競争と繁殖干渉の相互作用が種の共存に与える影響を知るために、私たちは両方の要素を統合したモデルの解析を行った。
その結果、モデルは資源競争と繁殖干渉が相乗的に競争排除を促進することを示した。
また、2種がアシンメトリックな関係にあるとき、繁殖干渉に優位な種が資源競争に優位な種と共存、または排除さえしうることを発見した。このことは、種の共存は資源利用と繁殖のアンバランスなトレードオフを通じて可能になるであろうことを示唆している。
by mushikusa | 2014-12-08 00:22 | むしくさセミナー
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