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むしくさ 2014年12月2日 山本

発表者:山本哲史(源研究室 ポスドク)
題 目:舞鶴湾におけるマアジ資源の推定

概 要:
海洋では、魚探調査や目視調査など、さまざまな手法を用いて魚類資源量が見積もられてきた。これらの手法は海洋の環境に依存して、精度が大きく変化する。また、従来の手法はいずれも人的・時間的にコストがかかるという問題がある。近年、研究の盛んなeDNA手法は、人的・時間的コストの低い生物調査法として注目されている。さらにeDNA手法は、すくなくともメソコスムを用いた実験においては、魚類資源量を高い精度で見積もれることが示されている。本研究では、eDNA手法が、野外環境における海洋魚類資源量推定に利用可能であることを検討するため、舞鶴湾(京都府舞鶴市)のマアジを対象生物として、魚類探知機を用いた資源量推定とeDNA手法による資源量推定の結果を比較した。
現在はデータ解析の途中で、暫定的なものだが、魚類探知機の結果とeDNAの結果は湾の北西部で正の相関を示したが、一部には負の相関を示す場所もあった。これらのデータは、eDNAが潮流や湾外の人間活動の影響を受けることを示唆しているようである。
by mushikusa | 2014-12-02 09:52 | むしくさセミナー
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