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4月16日 月曜日 論文ゼミ

日時:2012年4月16日(月) 13:20~  D2,内田

題目:Grasshopper reponse to reductions in habitat area as mediated by
    subfamily crasification and life history traits
   生息環境の減少による、バッタ類の反応 =亜科および生活史特性から=


生物多様性の減少は、ハビタットの面積、不均一性、連続性の減少が関係してい
るが、既存研究においては、全種多様性に関するものが多く、その特性を考慮し
たものは少なかった。しかし、生物多様性の減少を明らかにするためには、種の
特性と分類群が重要な説明要因だと考えられる。

本研究では、USAコロラドの都市域における草原の分断化が、バッタ類の
生物多様の減少に与える影響を定量化することを目的とする。

特に、以下に示す、種の特性との関係を明らかにすることが重要である。
・亜科(Gomphocerinae, Melanoplinae, Oedipodinae)および、
・生活史特性(体サイズ、分散能力、食草、幼虫の発生時期)

本研究結果から、
・特性ごとに、ハビタットロスへの反応が違うことが明らかとなった
・Melanoplinae は、ハビタットロスへの反応が最小であり、その他の亜科の減少
 は顕著であった。
・Forb(広葉草本)を食草とする種群の減少は最小であり、Grass(イネ科)、
 herbivorous(雑食)のバッタの減少は顕著であった。
・体サイズと分散能力は影響に関係が示されなかった。

以上から、種の特性を考慮した上で、生物多様性の減少過程を明らかにすることが
重要であると示された。

 

 
by mushikusa | 2012-04-13 09:31 | むしくさセミナー
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