20171113 論文ゼミ 上原

タイトル:

Coexistence of species with differentdispersal across landscapes: a critical role of spatial correlation indisturbance

Jinbao Liao et al.


発表者:上原勇樹(生物多様性研究室M1)


理論の論文です。植物群集の種共存と攪乱レジーム・攪乱の空間自己相関の相互作用を見ている論文です。


攪乱は植物群集で種多様性の維持のカギとなっている。攪乱の頻度や程度の種多様性への影響はこれまで研究されてきたが、これらの攪乱の様子が種多様性に影響を及ぼす攪乱の空間構造とどのように相互作用するのかについてまだメカニズムは理解されていない。生態系の保全や管理に関して理論的に次のことを実証する。「生態系に空間自己相関する攪乱を導入したり現存の攪乱レジームを変更することが、生物種の侵入を制御したり生物種の共存を促進したりするための有用な戦略となりうる。」これによって攪乱パターンの解析は生物多様性保全に新しい見識を与えるかもしれない。


リンク(学外インターネットからでもアクセスできると思います。)

http://rspb.royalsocietypublishing.org/content/283/1830/20160537?utm_source=TrendMD&utm_medium=cpc&utm_campaign=Proceedings_B_TrendMD_0



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# by mushikusa | 2017-11-13 08:48 | 論文ゼミ

2017/11/6 論文ゼミ 黒田

Do brain parasites alter host personality? – Experimentalstudy in minnows

動物パーソナリティは、個体中で変化する行動として定義され、個体内の時間・環境を通して一貫している。パーソナリティは、集団内で相関する可能性があり、行動症候群を指す。パーソナリティは、資源競争の違いに応じて進化する可能性があるが、寄生その他の説明は最近まで無視されてきた。 自然の動物集団において、寄生は死亡や致死的な適応コストの重要な要因である。寄生は直接的に寄主を殺すことはないが、寄主適応度を減少させうる。寄生は動物パーソナリティの進化や発現を形作る重要な役割をもつ可能性があるにもかかわらず、動物パーソナリティにおける行動結果の実証的研究は少ない。本研究では、熱帯の寄生吸虫 とその寄主ミノーを用いて検証した。

URL
https://link.springer.com/content/pdf/10.1007%2Fs00265-013-1634-2.pdf



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# by mushikusa | 2017-11-05 21:27

20171030 論文ゼミ 松久

Climate change perils for dioecious plant species

雌雄異株植物で性比が偏る理由は、進化生物学者によって長年研究されてきたが、未だ明らかになっていないことも多い。
本レビューは、数々の先行研究をまとめ、気候変動、特に乾燥(温暖化)が進む場合、乾燥に対する雌雄の生理的性質(ガス交換)が異なるために、死亡率に性差が生じ、その結果、性比が著しく偏るというメカニズムを示した。

(論文)
https://www.researchgate.net/profile/Stephen_Shuster/publication/267287047_Climate_change_perils_for_dioecious_plant_species/links/57a1103008ae5f8b25896ed6/Climate-change-perils-for-dioecious-plant-species.pdf

(Supplementary information)
https://www.nature.com/articles/nplants2016109?WT.feed_name=subjects_plant-sciences#supplementary-information


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# by mushikusa | 2017-10-30 12:10

20171029 論文ゼミ 高島

発表者:高島
Functional community ecology meets restoration ecology: Assessing the restoration success of alluvial floodplain meadows with functional traits


中央ヨーロッパの豊かな草地は土地利用の変化などから、失われつつある。損失を食い止めるために、再生への試みが議論の対象となっている。一般的に、対象種や種の多様性の類似度を比較することで再生の成功を評価している。しかし、この基準のみでは、再生成功の評価としては厳しすぎると考えられる。そこで、本研究では、機能的な群集の構成を機能形質が再生過程での機構的な視点を与えうるものとして再生の成功度の評価基準に加えることを提案する。実際にこの評価基準が有用であるか、異なる再生処理施した再生区間を比較することで、確かめる。


http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/1365-2664.12623/abstract

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# by mushikusa | 2017-10-29 23:55 | 論文ゼミ

17/10/16  論文ゼミ 矢井田 

発表者:矢井田 
Journal of Applied Ecology
Land use and seed dispersal drive divergence plant community assembly in urban vacant lots

近年急速な都市開発により生物多様性が脅かせれています。そこで今回紹介するのは、都市の中に存在する空き地草原(建物が取壊されてできた更地と、それに付随して残された裏庭)が持つ植物の多様性および組成が時間経過で変化しするのかを調べた研究です。都市の中に新たにできた草原環境が多様で多機能な植物を保持しうるのかという疑問に対し、群集が構成される初期のプロセスを調べ、新たな知見を得た。

URL:http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/1365-2664.12958/full
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# by mushikusa | 2017-10-16 09:12 | 論文ゼミ